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興味をもった抗体

ネットを見ていたところ、下記のニュースを読みました。国内メーカーの抗体で、発想が面白いと思います。これから第1相試験ですが、この抗体がどのように作用するのか興味深いです

小野薬品工業
は、T細胞リンパ腫に対する二重特異性(バイスペシフィック)抗体「ONO4685」の国内第1相臨床試験(P1)を開始した。PD-1の作動薬(アゴニスト)でありつつCD3も標的とする抗体で、先行する米国でのP1の結果を踏まえ、国内での開発を決めた。

 ONO4685は、同社の「オプジーボ」など抗PD-1抗体とは逆の働きで、PD-1を作動させて免疫機能を持つT細胞の活性化を抑制させ、かつCD3を標的とすることで近隣のT細胞をがん細胞に近づける機能も併せ持つ二重特異性抗体。オンコロジー臨床開発統括部長の岡本達也執行役員は、1日に開催した決算説明会で、「末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者に抗PD-1を投与したときに急速に悪化したとの報告がある。したがって、反対にT細胞の活性化を抑制し、T細胞エンゲージャーとしての作用も持つONO4685は臨床的に期待できる」との考えを示した。

文責 東郷かみや内科・血液内科・がん内科院長 神谷悦功 愛知郡東郷町春木塩田1812