中外製薬からHER2陽性乳がんの標準治療薬であるパージェタおよびハーセプチンの配合皮下注製剤であるフェスゴが承認されたとアナウンスがありました。パージェタおよびハーセプチンに含まれるモノクローナル抗体とボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)の溶液が1本のバイアルに含まれた皮下注製剤です。パージェタとハーセプチンを続けて投与する時は、初回は約150分、2回目以降は60~150分に対して、フェスゴの投与時間は、初回は8分以上、2回目以降は5分以上です。新しい薬剤ではありませんが、効果と副作用は同等であることが確認されたとあります。時間は貴重ですから、投与時間が短くなることは良いですね。
文責 東郷かみや内科・血液内科・がん内科院長 神谷悦功 愛知郡東郷町春木塩田1812